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トレーラーバレット(Trailer Valet)
ALPHA-INTERNATIONAL
大阪府枚方市長尾家具町3-5-13
TEL/FAX 072-866-9007
定休日 水曜
営業時間10:00~20:00
陸運局認証工場完備

動かなくなったタホ

2014年06月06日



1999y シボレー タホ LT 4WD
「セルモーターの調子が悪いので、
部品持ち込みで交換してもらえますか?」
と連絡をいただいており
入庫していただく予定をしていましたが
入庫当日、連絡が入り
「エンジンかからなくなりました
とのことで積車に積まれての入庫となりました。

「セルモーターが悪い」
と聞いていましたが、
イグニッションキーを回すと
元気にクランキングします
ただ、一切初爆がおきません
その場合は「燃料」「点火」のどちらかが
原因となっている可能性が高いです。
とりあえずイグニッションキーをオンにすると
フューエルポンプの作動音はしています。
ただこれだけで「燃料系は問題なし」
とはいきません。
インマニ側で燃圧を計ると「基準値」
ここではじめて「燃料は問題なし」
と判断できます。
まだインマニ内部のインジェクター
の可能性はありますが
初爆も起きないということは
「8本のインジェクターが同時に壊れた」
これは考えにくいのでとりあえず「問題なし」
電気的トラブルの可能性もありますが
目視での点検はできないので
ひとまずはスルーです。
次に「点火系」
こちらも「初爆が起こらない」ということで
センターコード、イグニッションコイル、ディストリビューター
の可能性が高いです。
ただオーナー様曰く
「センターコード、イグニッションコイル
は最近交換した」
「ディスビキャップ、ディスビローター、プラグ、プラグコード
も3,4年前に交換した」
とのこと。

とりあえずディストリビューターの状態を
見ていこうとキャップを外すと・・・・

ディスビローター
「!!!!!!」
センターの接点がいません

これが正常な新品部品です。

右がディスビキャップですが
イグニッションコイルからの電気が
センターコードを通って
ディスビキャップの中心のでっぱりにきます。
こんどはディスビローターの中心の接点が
このでっぱりと接地していますので
ローターの金属部分に電気がきて
ローターはエンジンと同調して回転しますので
順番にキャップの外側にならんだ
でっぱりに通電していきます。
あとはプラグコードを通って
各気筒のプラグへと流れていきます。
画像のようなローターの状態ですと
全気筒点火しないのがわかりますね。
オーナー様はこの部品を、ご自分で交換されたので
取り外したローターを見てすぐに理解していただきました。
「作業ミスがあったのではないか」
と気にされていましたが
点検させていただいて「作業ミス」はなかったと思います。
交換された部品が安価な社外品ということでしたので
部品の耐久性が低かったのではと推測しました。

高い部品がすべていい物で、
安い部品がすべて粗悪とは限りません。
ただこのようなリスクを減らすために
「純正品」をお勧めさせていただいています。



   
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