2005y　シボレー　アバランチ
以前からバスボート（チャンピオン187）を所有しておられ
パジェロで牽引していたとのこと。
「アメ車で牽引したい」
ということで今回入庫いただいたアバランチを
去年末に購入されました

トレーラーを牽引するには
「その車がトレーラーを牽引することが可能か？」
ということが書類で必要になります
この書類というのが「連結検討書」となります。
「連結検討書」は車のスペックをもとに、
イロイロな計算をして
その車が牽引できるトレーラーの範囲が決められます。
ただここでアメ車の場合にネックとなるのが
車のスペックというところです。
国産車であればメーカーがあらゆるデーターを
陸運局に提示して登録をされています。
これが「型式」になります。
その「型式」により、書類で
車が特定できスペックがわかります。
ただアメ車の場合、一部をのぞいてほとんどが
「型式不明」となっています。
そのため「連結検討書」作成に必要な車のスペックを
陸運局で「実測」という形で提示しなければなりません。

「連結検討書」ができれば
牽引車もしくは被牽引車（トレーラー）の
車検証に記載されます。
牽引車に記載の場合は
「OOOkgのトレーラーを引っ張れます」
被牽引車に記載の場合は
「このトレーラーを引っ張るのはこの車です」
というような意味合いの文面が記載されます。
　
では今回のアバランチを・・・

点検開始です
実測される項目で、
一番大事なブレーキ廻りを重点的に見ていきます。

フロントブレーキ
「ブレンボ」と思いきやダミーカバーでした。

キャリパーを外して
ローター、キャリパーの点検。
共に問題ありませんでした

ブレーキパッド
コチラも問題なし
ライニング面が硬化していたり、
ヒビや欠けがあると制動力がでないため
交換が必要な場合があります。

リヤブレーキ
コチラもダミーカバーです。
フロント同様・・・

ローター、キャリパー問題なし

ブレーキパッド
コチラも問題なし
次に・・・

パーキングブレーキ
大きな問題はありませんでしたが・・・・

わかりにくいですが
ライニングが硬化により、
ところどころヒビがはいっています
制動力が確保できるか微妙です
しかし・・・・

右のリヤを見てみると・・・
リーディング側（車両のフロント側）の
ライニングが完全にありません

ローター内側のドラムも削れてガビガビに・・・
右リヤはもちろん交換となりましたが
反対の左パーキングブレーキシューもオーナー様と相談して
交換することになりました。
それ以外は問題ありませんでしたので
部品が届き次第、作業をして陸運局に
戦い（実測）に行きます

補足
「牽引免許不要トレーラー」というトレーラーがありますが
あくまでも「牽引免許」がいらないだけであって
連結検討書を作成して車検証に記載していないとダメですよ。
「軽トレーラー」も同様です。
中古で購入されたり、知り合いからもらったという方で
「ヒッチメンバーさえつければ引っ張れる」
と勘違いされている方が多いので参考までに。

文章では分かりにくいところもあると思いますので
詳しくしりたい方は、お気軽にご来店・ご連絡ください。
　　

   
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