1997y　シボレー　エクスプレス　
ハイルーフコンバージョン
「エアコンの効きが、弱い感じがする」
ということで入庫されました。
噴出し口での温度を見ると、
たしかに少し冷えが悪い感じ
クーラーガス圧を見ると少し低い
ということは・・・・
そうです。
どこからか漏れているということです。
調べていくと・・・・

エアコンコンプレッサー
本体より漏れが確認できました。
しかし
残っているクーラーのガス圧に対して
頻繁にマグネットクラッチがON・OFF
これは、おかしい・・・
ということで点検を続けていくと

エアコンガスプレッシャーセンサー
このセンサーは
エアコンシステム内のガス圧を検知して
ある一定のガス圧を下回ると
マグネットクラッチをOFF
(コンプレッサー保護のため）
センサーを点検するとボケてました
とりあえず、
コイツを新品交換してクーラーガスを
補充すればクーラーは効きますが

クーラーガスが漏れている
↓
クーラーガスと一緒に
コンプレッサーオイルも漏れている
↓
コンプレッサーの焼き付き・ロック
↓
ベルトが切れる
↓
パワステポンプが
油圧発生できずに重ステ
↓
オルタネーターが発電できず
バッテリー上がりによる
エンジンストップ

そうなんです。
「エアコンが効かね〜ガス補充しとけば効くし、
今年もこれでええか」
その場しのぎでいると、
怖い結果になる可能性が・・・

今回はオーナー様と相談した結果
「大事にこれからも乗り続けたいので」
ということで、
コンプレッサーも交換することとなりました

エアコンコンプレッサー
左がACデルコ製新品部品
右が取り外した部品

エアコンガスプレッシャーセンサー
左がACデルコ製新品部品
右が取り外した部品

ファンベルト
左が新品部品
右が取り外した部品
このような状態でしたので
交換させていただきました。
追加でATFの交換依頼も
いただきましたので・・・

フィルターを新品に交換して・・・

オイルパン、マグネットを・・・

このようにキレイに

車の整備を続けていると
本当に、
日頃の何気ないメンテナンスが大事
ということをつくづく感じます。
車が古くなってくると交換が必要な
部品というものは必ずでてきます。
ただメンテナンスを怠ると
部品寿命が来る前にトラブルを起こして
付随部品まで交換が必要となり、
高額になることが多々あります。
大事な車を永く乗るには、
日常メンテナンスをしましょう。