奈良県　奈良市のO様

2001y　GMC　ユーコンデナリ

「走ってたら、ぼろいチャリンコがブレーキかけながらついてくる」

と、O様より電話がありました。

これだけの会話だと、怪奇現象？

いえいえ。

要約すると・・・

「走行中、キーキー音がする。ブレーキ踏むと音が止まる」

という内容。

よくある怪談話ではありません。

現象を確認すると・・・・

確かに、走り出すと音がキーキー鳴り、ブレーキを踏むと音が止まる。

よく聞くと、後ろのタイヤあたり。

ということで・・・



後ろのタイヤを外して、ブレーキキャリパーを外しパッドを見てみると・・・


（右が新品のブレーキパッド）

原因はコイツだったんですね〜。



今回は、ＡＣデルコの純正品を使いました。


よく勘違いされている方が多いんですが

パッドのライニングが減ってきて残量が１〜２ｍｍくらいになると

今回のようにキーキー音がします。

この音は、ブレーキを踏んだ時ではなく

ブレーキを踏んでいない時に鳴ります。

音が鳴るしくみは・・・



上の画像の赤丸の部分。

こいつが、約２ｍｍほど飛び出ているためライニングが減ってくると

ライニング面より先に、ローターと接触するため

金属をこすり合わせたようなキーキー音がします。

ブレーキを踏むとローターに押し付けられるため

音が小さくなる、もしくは消えます。

ただ音の大きさには個体差があるため

「じゃぁ、音が鳴るまでは大丈夫」

という訳ではありません。

あくまでも保険的なものですので、車検の時などにきっちり点検しておきましょう。

今回のＯ様のデナリは、前回の車検時に

Ｏ様の年間走行距離や、普段乗られている状況を考えて

「次の車検までにパッドがもつか微妙ですので、音に気をつけて」

と、アドバイスさせていただいていたので大事にはいたりませんでした。

ブレーキ鳴きと勘違いして、そのまま乗り続けると

最悪の場合、ローターをけずってパッド交換だけではすまない事も・・・



あなたのお車は大丈夫ですか？

ぼろいチャリンコがブレーキをかけながらついてきてませんか？

思い当たる方は、一度当店でお払い（点検）を。